奈良大和路
春の大和路は、寺を彩る桜や伝説をまとった古木などがあり、花の道といえます。榛原の佛隆寺には、西日本を代表する名桜で、樹齢900年以上の千年桜があります。樹高16m、根回り7.7mのヤマザクラとエドヒガンザクラの雑種で、学術的にもたいへん貴重なものとなっており、大きく張った全身にびっしりと白い花をまとう奈良最大級の桜です。
佛隆寺から東へ行くと、屏風岩があり、高さ200mの柱状節理を背景に、約300本あまりのヤマザクラの古木が咲いています。その他のお寺や山々にも桜が咲き誇っているので、焦らずじっくりと、流れる時間に身をまかせながら、奈良大和路の桜の旅を楽しんで下さい。
本郷の滝桜
硬い石組みの上に立ち、樹齢約300年ともいわれる見事な桜で、大きく枝を広げ、その枝は地面よりも低い位置まで垂れています。地元では「又兵衛桜」と呼ばれています。 周りには桃の木が植えられており桜と同時期に開花し、背景に咲く桃の花、又兵衛桜、護岸には菜の花も咲き、桃色、桜色、黄色と各花の色が際立ちます。夜にはライトアップも行われ、とっても綺麗です。